水素が入れられない! MIRAI長期テスト Part.1
長い納車待ちを経てサステナへとやってきたトヨタMIRAI。納車の話、点検の話など書きたいこと、書かなきゃいけないことは色々あるのだけれど、その前に今回は最新の気になる状況について書いておきたい。
今、とにかく声を大にして言いたいのは、水素ステーションの休業が多過ぎる! ということである。MIRAIにはユーザー向けスマートフォン用アプリ「Pocket MIRAI」が用意されていて、手元で現在タンクに入っている水素で、どこまで往復が可能かということや、水素ステーションの稼動状況などをチェックできる。というか、これでチェックしてから出向かないと、本来は営業日、営業時間内のはずなのに休業しているということ、本当に多いのだ。
上の写真は、12月5日の昼12時半前後なのだが、見ての通り我らがMIRAIの行動可能範囲内にある水素ステーションは、大体半分が稼動していない。移動式ステーションにはたとえば川崎マリエンや横浜大さん橋のように元々10〜12時などの短い営業時間の所が多い。それは仕方ないのだが、問題は本来、営業しているはずの曜日、時間でもあまりに休業が頻繁なことである。
たとえばこの時、本来は月〜金は9〜17時、土は9〜13時という営業時間のはずの芝公園は稼動状況「×」になっていた。そして写真の横浜旭は「定期自主点検、設備工事、計量検査、品質検査のため休業致します」として、何と11月16日〜12月16日まで、まる1ヶ月休業している。杉並も11月11日〜12月3日が休業。いくら何でも、そんなに長期間に渡る休業を平気でされてはインフラとして信頼するのは難しくなってしまう。おかげで一時的にせよ行動半径が狭まったという人、きっと居るに違いない。
元々、水素ステーションの営業時間は短く、土日は大半が営業していないというのは覚悟の上でMIRAIを購入しており、それについては諦めている。しかし、平日の日中でもこれだけ水素を入れるのに難儀するようだと、普段安心して乗ることなど、とてもできない。実際、箱根などへの往復が多かった先週、今週は水素の残量が少なくなったMIRAIを駐車場に置き、別のクルマで動く事を余儀なくされてしまったのだ。
これ、燃料電池自動車のユーザーにとっては本当に大問題である。そういう意識、エネルギー会社にあるのだろうか? 自動車メーカーは把握しているだろうか。もちろん、点検や整備が必要なのも解る。しかしながら水素ステーションについて言えば、数だけ増えても仕方がない。インフラとしての信頼感をもたらしてほしいと、つくづく思う。