未来のLEXUSはFCV!フラッグシップカーコンセプト「LF-FC」がワールドプレミア
LEXUSは、第44回東京モーターショー2015において、コンセプトカー「LF-FC」を発表した(ワールドプレミア)。未来のLEXUSフラッグシップカーのコンセプトモデルで、燃料電池自動車(FCV)としての登場だ。水素社会を目指す、お膝元の日本から世界に向けて、格好のPRとなりそうだ。
「LF-FC」はフラッグシップカーのコンセプトということで、次期「LS」をイメージしているものと思われる。現行の「LS」は途中ビッグマイナーチェンジがあったものの、発売後およそ9年が経過。発売が2017年とも予想される次期「LS」にFCVモデルが設定されるとなれば、東京五輪でFCVのLEXUSが縦横無尽に走り抜ける姿を見られるかもしれない。
LEXUSのアイコンとして浸透したスピンドルグリルはさらに力強く、クーペを思わせる上品で流れるようなデザインが特徴的だ。
以下、プレスリリースより。
未来社会のLEXUSフラッグシップカーをイメージ。燃料電池技術を採用し、前輪にインホイールモーターを配置することで、環境性能と走りの楽しさを高次元で両立
エクステリアは、将来のLEXUSフラッグシップを示唆するスタディモデルとして、LEXUS独自のデザインフィロソフィーである「L-finesse*2」に基づいたダイナミックかつ洗練された美を追求。より大胆に進化したスピンドルグリルから始まる骨太な骨格に、前後ホイールアーチが融合する造形は、加飾やキャラクターラインに頼らない普遍的な美しさを表現
インテリアは、先進的でありながら人を優しく包み込む豊かな空間を追求。ドライバーの着座姿勢に対し、空間を上下二層に分け、上部は開放感をもたせると共に運転に集中できる造形とし、下部は上質なピュアアニリン革を豊富に使用したシートや、匠の技による杢目のステアリングやドアオーナメントの縫製などが、次世代のラグジュアリーを演出
燃料電池技術と前輪にインホイールモーターを採用し、LEXUSならではの走りの楽しさも兼ね備えた燃料電池自動車(FCV)を提案。高出力のFCスタックとパワーコントロールユニットをエンジンコンパートメント内に配置、水素タンクをT字型に配置し、最適な前後重量配分を実現することで、優れた操舵応答性を確保。また、メイン駆動を後輪とし、前輪には、軽量かつ高出力のインホイールモーターを搭載することで四輪駆動仕様となり、前後輪の駆動力制御をきめ細かく行えるため、安全かつ高次元な操縦安定性を実現
自動運転技術で全ての人が、安全、スムース、自由に移動できることを追求。従来からのLEXUSの「統合安全コンセプト*3」に基づいた安全技術に加えて、クルマが高度な認識・予測判断を行う「運転知能(Driving Intelligence)」、車車間・路車間通信を活用した「つながる(Connected Intelligence)」、さらにドライバーの状態認識や、ドライバーとクルマが連携しチームメイトの様に助け合う「人とクルマの協調(Interactive Intelligence)」を含んだ自動運転技術を搭載
次世代マンマシンインターフェイスが快適な自動運転やドライビングをサポート。タッチパネルに触れることなく、ジェスチャー入力が可能な操作システム、重畳表示が可能な大型ヘッドアップディスプレイ、および小型電子ミラーなど、人の自然な動きにマッチした次世代インターフェイスを探求
その他、ルーフにはシースルーソーラーを採用。また、熱可塑性CFRP*4(炭素繊維強化プラスチック)を一部使用するなど軽量化を図る