“狂気の”速さってどのぐらい?デュアルモーターのテスラ モデルS P85Dに早くも試乗! Part.1

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「INSANE(=狂気)」というぶっ飛んだモードを備えることでも話題の、テスラ モデルSのデュアルモーター+ハイパフォーマンス仕様「P85D」が、いよいよ上陸。プレス向けテストカーが登録されたということで、サステナでは即行でテストドライブへと連れ出した。このP85D、単にモーターが2基になっただけじゃない、最高に楽しめる1台になっていたのだった。
P85Dはフロントに最高出力193kW、リアに同375kWの電気モーターを搭載し、最大トルクは967Nmという驚異的な数値をマーク。これにより0-100km/hを3.3秒という凄まじい速さを実現している。
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外観には目に見える違いは無い。リアの「P85D」のエンブレムで、それと解るぐらいだ。室内も基本的には変わらない。フロントフードを開けると、ラゲッジスペースの奥行きが狭まっているが、そもそもエンジン車では皆無のスペースである。それでもまだ鞄のひとつやふたつ積めるだけの余裕は確保されているし、リアにも広大なスペースがある。これで困るということは無いはずだ。
特徴的な大画面タッチスクリーンから呼び出す各種機能はアップデートされていた。一番の朗報は、従来はGoogle Mapsをほぼそのまま使っていたナビゲーションシステムが、専用のものとされたこと。とは言え、6月から供給されたこのナビは、Googleとの緊密な連携により開発されている。
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使い方はごく普通に、検索バーに目的地の名称や電話番号を入力するだけ。該当する候補リストが表示されたら、その中から行き先をタップすれば、自動的にルートが引かれる。入力用にはソフトウェアキーボードが用意されるが、現状ではローマ字入力だけ。しかし「tokyo tower」と入れれば、ご覧の通りリストが出てくるから不便は感じない。容易なのは、なかなか精度の高い音声入力で「日本自動車研究所」も一発で認識し探し出してくれた。
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また、これまで充電に使ったステーションが自動的に記録されるのも有り難い。まだ行ったことのない地域に向かう時には「この先、使ったことのある充電ステーションは無いけど、大丈夫か」と確認までしてくれる
一方で、まだ“有料優先”や“一般優先”などの選択はできないし、交通情報も考慮されない。地図表示の脇に次のICやPA/SAまでの距離の表示も欲しい。けれど、問題をソフトウェアのアップデートで解決できるのがテスラ。今後は機能、更に充実してくるはずだ。
Part.2に続く
写真:編集部