ポルシェが“テスラ・イーター”発表!

P15_0789
ポルシェが9月14日、フランクフルト・モーターショーの前夜祭的イベント、VWグループナイトにて600psの4シーターEVスポーツカー「ミッション E」を衝撃的にデビューさせた。
いかにもポルシェらしく、それでいて斬新なフォルムをまとったアルミ/スチール/CFRPハイブリッドの4ドアボディには4枚のドアが備わり、先進的なインテリアには独立した4つのシートが配置される。OLEDを使った5連メーターが並び、主要操作をジェスチャーやアイトラッキング、つまり視線移動で行なうことが可能なコクピットも、まさにポルシェらしさと最先端技術の融合。これだけでも、十分に魅力的だ。
P15_0783
注目のメカニズムは、今年のル・マン24時間レースを制した919ハイブリッド譲りの電気モーターを前後1基ずつ搭載して、4輪を駆動。出力合計は600psを超え、0-100km/h加速は3.5秒以内でこなしてしまうという。4輪操舵、リチウムイオンバッテリーを前後アクスル間のフロア下に搭載する低重心パッケージングによりフットワークも卓越したものとなり、ニュルブルクリンク北コースでのラップタイムは8分を切るとされる。
P15_0784 P15_0785 P15_0786
大容量バッテリーにより航続距離は500km以上を実現するという「ミッション E」。注目はたった15分の充電でその80%に当たる400kmの走行が可能なだけの充電を実現する“ポルシェ・ターボ・チャージング”システムだ。これは現在のEVの400V動作に対して、革新的な800Vテクノロジーを採用することの成果だとポルシェは謳う。従来型の急速充電、更にはガレージ床などに設置した非接触充電などにも対応するという。
P15_0782
細部にはショーカー的な要素も多く含まれている「ミッション E」だが、この600ps、航続距離500kmの4シーターEVスポーツカーというコンセプトの根本には、とても説得力がある。もちろん誰もが「テスラ モデルS」をそのライバルとして認識するはずだ。カリフォルニアで、いや今や世界のプレミアムカーで勢力を拡大しようとしている新興勢力に対するドイツの、ポルシェの回答。早くリアルワールドで、その対決を見てみたい!
P15_0788写真:Porsche