テスラ モデルS&モデルXを改良。買い得感も向上。

モデル3の導入が迫るテスラは、既存車種のモデルSとモデルXについても、大幅な改良を行なった。とは言え、実は見た目は変わらない。
では一番のトピックはと言えば、ドライブトレインの刷新である。フロントに永久磁石使用シンクロナス リラクタンスモーター、リアにインダクションモーターの組み合わせとなる前後の電気モーター、パワーエレクトロニクスなどの改良により、バッテリーパックの変更無しに航続距離を伸ばし、加速性能を向上させ、充電所要時間の短縮も実現したという。
 モデル名が、従来のバッテリー容量の数字を使っていたものからスタンダードレンジ、ロングレンジ、パフォーマンスの3つに変更されている現在のモデルS。スタンダードレンジでも0-100km/h加速4.2秒、最高速250km/h、航続距離450km(WLTP)を実現している。
ロングレンジでは0-100km/h加速が3.8秒、航続距離が610kmとなり、パフォーマンスでは0-100km/h加速3.2秒、航続距離590kmとなる。更にオプションのルーディクラスモードでは0-100km/hが2.6秒まで速くなる。
モデルXのグレード体系も同様。スタンダードレンジは0-100km/h加速4.8秒、最高速250km/h、航続距離375km、ロングレンジは同4.6秒、250km/h、505km、パフォーマンスでは同3.6秒、250km/h、485kmとなる。ルーディクラスモードは2.9秒だ。


その他、ホイールベアリングやタイヤの改良によりフットワーク、乗り心地を改善し、エアサスペンションは完全なアダプティブダンピング式とされている。また、リーズナブルなスタンダードレンジも登場。デュアルモーターAWD、プレミアムインテリア、サウンドシステムは全車に標準装備となる。
価格はモデルSが897万円、モデルXが972万円から。特にこのスタンダードレンジの買い得感は注目だ。いずれも4月より生産が始まっており、すでに注文可能である。