ポルシェのフォーミュラEマシン、順調に開発中

次期シーズン6(2019/20)よりフォーミュラE選手権に参戦するポルシェは現在、そのマシン開発を順調に進めている。4月上旬には、スペイン バルセロナから約150kmほどのところにあるシルクイート・カラファトにて3日間の集中テストが行なわれた。

 

ここでステアリングを握ったのは、すでにレギュラードライバーとして発表されているポルシェワークスのニール・ジャニ、そして昨年はトロロッソからF1に参戦していたテスト&開発ドライバーのブレンドン・ハートレーの2名。合計走行距離は1000km以上にも達したという。

ジャニは「とてもポジティブなテストになった。テスト段階で距離を重ねることは非常に重要だ」という。ハートレーは「私は主にヴァイザッハでのシミュレーターワークに集中している。サーキットでマシンをテストするのは楽しく、でもチャレンジングなことだよ」とのことだった。

フォーミュラEは現在、シーズン5の真っ只中。今シーズンよりマシンが新型になり、またバッテリー容量が28kWhから54kWhまで増えたことで、レース中のマシンの乗り換えは無くなっている。開発範囲は制限されていて、このバッテリーやエアロダイナミクスなどは全車統一。それだけに開発の許された電気モーターとギアボックス、そしてそれらのマネージメントがパフォーマンスの大きなカギを握る。

ポルシェは今後数ヶ月の間に、更に集中的なテストを行なっていく計画だという。開幕戦は今年12月の予定である。