メルセデス・ベンツ、EVブランドを日本で本格展開。期間限定のEVライフスタイル体験施設を同時にオープン

メルセデス・ベンツ日本は、電動モビリティを包括する新ブランド「EQ」の日本での本格展開を開始する。また「EQ」の展開を機に竹中工務店とコラボレーションした、未来の自動車とリビングの形を体験できる施設「EQ House」を、東京・六本木のMercedes me Tokyoに期間限定でオープン。営業は3月13日から2年間を予定している。
「EQ House」では、ABCクッキングストアや 富士通、西川とコラボレーションした「未来の眠り」をテーマにしたイベントなども行われる。新しく始まった公式レンタカーサービス「メルセデス・ベンツレント」も利用可能だ。

メルセデス・ベンツ(以下MB)では、すでに発表されている「EQC」をはじめ、2022年までに電気自動車10モデル以上を導入予定。中長期戦略「CASE」*に基づいて、未来のモビリティ社会を推進している。今回の取り組みは、そんなMBならでは、加速するクルマの電動化とそれに伴うライフスタイルの変化を「EQ House」 として見える形で世に提示したものといえるだろう。
*C=Connected(ネット接続)、A=Autonomous(自動運転)、S=Shared & Services(シェア、サービス)、E=Electric(電動化)

「EQ House」は“生命が宿る建築 Archiphilia(アーキフィリア、建築と愛・友情などを意味する造語)” をコンセプトとし、竹中工務店が展開してきたビルコミ(ビルコミュニケーションシステム)をさらに進化、室内の情報はAIがコントロールする。人に最適なサービスを提供することで、人と建築物がダイレクトにつなぐことをめざす。
建物に特徴的な印象を与える1200枚にもおよぶ外装パネルは、AI が日照条件をシミュレートし、パネルのパターンを設計。建物には窓はなく、最適な形で自然光や空気を取り込み、自然の下で暮らすような体験ができる。現地での施工もMRやロボットなどのデジタルデザインビルド技術を用いた。ウェアラブルデバイスを用いて、建築作業員の負荷も軽減するこだわりようだ。

またHouseのなかでは、MBのインフォテイメントシステム「MBUX」と同じように「ハイ、メルセデス」と呼びかけることで音楽が流れるなど、クルマとコネクトした生活が楽しめる。家とクルマがシームレスにつながるライフスタイルを具現化した。

電動化、AIなど、クルマをめぐる来るべき未来の話題は多い。また、スマートスピーカーなど、家でのAIにもいまや多くの人が親しんでいる。文字通り、そのちょっと先の、クルマと住まいがコネクトした一つの姿をここでは垣間見ることができるだろう。