BMWの電動化モデルが好調。販売は対前年比41.0%増に
BMW AGの発表によれば、BMWグループは5月末までの時点でグローバルセールスを100万3573台と、早くも100万台の大台に乗せたという。近年の勢いからすると、それ自体は驚きではないが、その内訳は興味深い。BMW iをはじめとする電動化モデル、すなわち電気自動車とプラグインハイブリッド車が、急速に台数を伸ばしているのだ。
BMW i、BMW iPerformance、MINI Electricの販売台数は前年比、実に41.0%増の4万6849台を達成したという。実はこの4月に、累計販売台数25万台を突破したばかりなのだが、この1ヶ月だけで1万台以上を追加していることになる。
しかも需要は特定地域ではなく世界中で増加している。たとえばアメリカではこの5ヶ月で、これら電動化モデルを前年比61.0%増の9762台販売。これは全販売台数のほぼ7%にも達する数字である。同様に、イギリスでは全販売台数の7%を超えている。また、ノルウェーやマレーシアでは半数以上を占めるという。
販売のもっとも大きなボリュームを占めるのは530e iPerformance。ついでX5 xDrive40e iPerformanceとなる。
こうした需要の高まりを受けて、BMW iモデルを生産するライプツィヒ工場は今秋にも生産規模を日産130台から200台にまで引き上げる。
BMW AGの計画では2018年に合計14万台以上の電動化車両を販売したいという。この勢いが続くならば、実現可能性は低くはなさそうだ。
島下泰久