BMWが2021年投入のEV「iNEXT」のデザインコンセプトを公開

BMW AG取締役会会長のハラルド・クルーガー氏は5月17日、年次総会の場で2021年より生産開始予定のピュアEV「iNEXT」の初期デザインコンセプトを初めて公開した。
「iNEXTは私達の未来の基礎を形作るものです。これは会社全体、そしてすべてのブランドに活かされます。完全な電動化、完全なコネクティビティ、そして高度な自動運転技術のすべてを、初めて1台のクルマに融合させます。」とクルーガー会長が語るように、iNEXTはBWM AGのテクノロジーフラッグシップとして、持てるすべての最先端技術が惜しげなく投入されることになる。
この1枚の絵だけで判断するのは難しいが、シェイプはスリーボックスではなく、おそらくはテールゲートを持ったワゴンもしくはSUVスタイルになるのだろう。フロントフェンダーから繋げられたサイドウインドウにはi3のエッセンスが感じられるが、力強いフェンダーこれまでには無いものだ。
生産はディンゴルフィン工場で行なわれる。ここは車載用バッテリーのほか、5シリーズや7シリーズなどを生産しているところ。そう考えると、このiNEXTもこれらと同じ基本骨格を用いたものになるのだろう。
BMWはすでに初のピュアEVのSUVとして、iX3の登場を予告している。そう考えると、これとは被らない、サルーンとSUVの中間形態的な、同社で言うところのグランツーリスモ系のようなパッケージングになる可能性は、フォルムを見ても十分考えられそうだ。
このiNEXT、今年2018年中にはBMWの通例に従い「vision」モデルとして、より市販車を想起させるかたちで発表されることになるという。
島下泰久