日産がバッテリー事業の移譲を発表
日産自動車がバッテリー事業およびバッテリー生産工場を、北京、香港、シリコンバレーに拠点をもちEVや新エネルギーなどに積極的な投資を行なっている民営投資会社のGSRキャピタルに譲渡すると発表した。対象となるのは、連結子会社であるオートモーティブエナジーサプライ株式会社、北米日産が保有するスマーナ、及び英国日産保有のサンダーランドの両バッテリー生産事業、そして追浜、厚木、座間の開発・生産技術部門の一部となる。
GSRキャピタルは既存の施設に更に投資を行ない研究、開発を促進させるとともに、中国や欧州にも工場を建設する意向。但し、本社や開発拠点は引き続き日本に置かれるという。
日産にとってみれば、GSRキャピタルのネットワークでバッテリー販路が拡大することは、高性能バッテリーをより安価に入手できる可能性が高まることを意味する。更に言えば、必要とあらば他のサプライヤーからのバッテリー購入も容易になる。リチウムイオンの「次」を見据えるならば、確かにそれはアリだろう。
EVの進化、発展はそろそろ次のフェイズに入ろうとしているのかもしれない。
島下泰久