新型BMW5シリーズが自動運転機能を強化して登場!

BMW 5シリーズがフルモデルチェンジを敢行し、7世代目モデルへと進化した。これまで760万台を売り上げたBMWの基幹車種は、デザイン、シャシー、パワートレインに先進装備のすべてを刷新した意欲作のようだ。
7シリーズの延長線上にあるフォルムをまとったボディは全長4935mmと、またほんの少し大きくなったが、「Efficient lightweight design concept」を謳い、アルミニウムと高張力鋼板の使用範囲を拡大したボディは最大100kgの軽量化を実現しているという。しかも空力性能が秀でていて、グリルシャッターの採用などもあり、Cd値は何と0.22という文句無しにクラストップの数値を達成した。
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パワートレインはすべて新型。まず2017年2月のローンチの際には、ガソリンが4気筒ターボの530i、6気筒ターボの540iを、そしてディーゼルが4気筒の520d、6気筒の530dを設定する。
更に3月以降には続々バリエーションが拡大していく予定。その中にはプラグインハイブリッドの「530e iPerformance」も含まれる。直列4気筒2ℓターボエンジンと電気モーターを組み合わせ、システム最高出力は252ps、最大トルクは420Nmを発生。EV航続距離は45kmを実現するという。
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「The next step to automated driving.」と謳うように、自動運転機能も更に進化したものが用意された。レーダー、超音波センサーに、新たにステレオカメラを組み合わせたシステムには、テスラ、メルセデス・ベンツに続いて採用の車線変更アシスト機能、そして側方衝突防止機能付きのレーンキーピングアシスタント、衝突回避アシスト、クロストラフィックウォーニングなどが備わる。
また、アクティブ・クルーズ・コントロールには操舵アシスト、車線逸脱防止機能が組み合わされ、最高210km/hまでの速度で、ドライバーの運転操作の負荷軽減を行なうとされる。
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自慢のドライビングダイナミクスだけでなく、先進のドライバーアシスタンス、そしてここでは紹介しきれなかったテレマティックス機能なども備えた新型5シリーズ。筆者の試乗のチャンスはまだ当分先になりそうだが……早くメルセデス・ベンツEクラスと、その走りを、そして最先端のテクノロジーを対決させたみたい。
島下泰久