メルセデス・ベンツ、新型PHEVに非接触充電を搭載!

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すでに多くのモデルにプラグインハイブリッド車(PHEV)を設定し、日本でも、すでにS550PHVと、C350eの2種類のPHEVを用意するメルセデス・ベンツは、今年末までにそのラインナップを8車種にまで拡大する予定だ。しかしながらPHEVには、外部充電をどこで、どのように行なうかという課題もある。もっと手軽に充電できたら……と考えている人は多いと思う。
メルセデス・ベンツの解決策は、非接触充電の採用だ。2017年にフェイスリフトを予定しているSクラスにラインナップされるPHEVモデル「S500e」に、いよいよオプション設定を予定しているのである。
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使い方は簡単。駐車場の床にベースプレートを設置しておけば、車両床下のコイルを重ね合わせるように駐車して、Pレンジに入れるだけで、自動的に充電が開始される。駐車も、TFTメーターパネル上に表示されるガイドに従えば誰でも簡単。実際、A4用紙1枚分くらい重なっていれば、十分に充電が行なえるのだそうだ。
ベースプレートの出力は3.6kWで、伝達効率は90%以上。2.5時間あれば満充電になるという。
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心配なのは、車庫が屋外にある場合だ。もしかすると充電中、ベースプレートの上に野良猫がやってきて…という可能性、無いとは言えない。自宅ガレージ内で、愛犬がいつの間にということだって、あり得るだろう。
異物の存在を感知すると、システムは充電を自動的に停止する。実際には、何となく懸念される電磁波による障害などは無いが、大事をとってということらしい。もし、それがネコやイヌだったとして、彼らがベースプレート上から居なくなれば、自動的に充電を再開するようプログラムされているということだ。
EV航続距離50kmを実現し、しかも非接触充電にも対応するという次期型S500e。もちろん、その先ではEクラスやCクラスでだって可能になるだろう。そうなれば、PHEVの魅力は格段に増すことになるはずである。
島下泰久