東京都が水素燃料電池を採用したBRTシステムを計画

ART
(東京都報道発表資料より)

都市型交通としての路線バスのデメリットとは何でしょうか?
1.時間通りに来ない
2.渋滞の影響を受けやすい
3.バスが来たのに満員で乗れなかったりする
4.バス停間の距離が短く、速達性が十分でない
5.ディーゼルエンジンやドライブトレインのの振動が不快

などが考えられます。今までの路線バスの常識を打ち破る形で登場した新交通システムBRT(バス・ラピッド・トランジット)が、世界中の都市で交通革命として爆発的な勢いで増えています。

ロサンゼルス、リオデジャネイロ、メキシコシティ、イスタンブール、テヘラン、ジャカルタ、ソウルなど、世界の名だたる都市が採用しているBRTが既存の路線バスと異なるのは、まずBRT専用レーンの敷設と長い駅間距離、そして連結バスも大半の路線で採用され、一部路線では車両が近づくと前方の信号が青色に変わる優先信号制御も導入されています。

これらの革新的なシステムによって、今までの路線バスが持っていた弱点をなくし、ヨーロッパで主流のライトレールトレイン(次世代型路面電車)に限りなく近い速達性能と運送能力を持ちながら、既存の道路も通行可能な汎用性を持ち合わせた次世代型輸送システムがBRTなのです。

日本でも震災で被害を受けた気仙沼や三陸地域などの鉄道路線を使って復興のサポートと実証実験が続けられて来たBRTですが、このシステムが2020東京オリンピック・パラリンピックに合わせて満を持して東京に上陸します。

暫定の中間報告として東京都が発表している内容では、初期導入路線としては虎ノ門ー新橋ー臨海エリアを結ぶ路線が複数路線で導入される予定となっており、その動力源には、なんと水素エネルギーを採用した水素BRT(通称ART、Advanced Rapid Transit)が2019年に導入されるとしています。

水素エネルギーを採用することで、バッテリー式では不可能だった短時間でのリチャージや、電気モーターによる圧倒的にスムーズな乗り心地や発進性能を実現するとしますが、東京都の発表では新幹線に匹敵する発進時のスムーズさを目指すとしています。

もちろん半自動運転などの先進技術も取り入れられ、限りなく隙間の少ないBRT駅との間隔や安全性能を目指しています。

この水素BRTの詳しい計画内容は4月末には公表されるものと予想されており、サステナ編集部でも随時情報をアップデートしていきますのでご期待ください。