EV(電気モーター)で走るレクサスは段ボール製!

レクサスUKが、シートやハンドル、タイヤに至るまで段ボールで作ったレクサスISを発表した。英国バーミンガムで開催された「Grand Designs Live Show」にて展示、話題を呼んでいる。レクサスUKの依頼を受けて、英国ロンドンに拠点を置くScales & Models社とLaser Cut Works社が制作。スチールとアルミを用いたフレームやモーターなど機構部品以外は段ボールで作られていて、ドアも開閉可能、車内へ乗り込むことができる。ヘッドライトも点灯するし、なんと電気モーターが搭載され、低速ではあるが運転も可能だ。なにしろハンドルやシート、タイヤも段ボールなので、スピードが遅いというのは仕方がないだろう。

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市販のISと同サイズで、約1,700のパーツから出来ている。使用された厚さ10mmの段ボールは、ベルギーの梱包会社DS Smithが提供したもの。人の手で組み立てられ、水性の木工用ボンドで丁寧に接着されたが、ボンドが乾くまで待ってから次の作業に移らなければならず、完成には3カ月かかったと言う。

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”レクサスの生産ラインで重要な役割を果たしている熟練のスタッフを“匠(たくみ)”と呼ぶ。塗装工程、エンジン組み立て工程などに於いて手作業にて緻密な仕事を成し遂げている彼らレクサスの匠たちは、普段から利き手ではない方の手だけで折り紙を折り、器用さを磨いているという。この段ボールでつくられたISは、彼らに対する最大限の敬意を表すという意味合いも持っている。

段ボールのレクサスは、電気モーターだから走ることも実現できたわけで、もちろん、レクサスのものづくりへのこだわりとともに、未来にも通じる試みと言っていいだろう。技術の蓄積と革新が、稀に見る「クルマ」を実現させた。

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写真:LEXUS UK