止まらないPHV攻勢。BMW X5 xDrive40eデビュー

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フォルクスワーゲン初のプラグインハイブリッド車であるゴルフGTEの発表と同日にぶつけてきたのは偶然? それとも策略? ともあれ、9月9日にはBMWもプラグインハイブリッド車「X5 xDrive40e」を発表。同日より注文受付を開始した。

BMW X5 xDrive40eのパワートレインは、最高出力245ps、最大トルク350Nmを発生する直列4気筒2ℓ直噴ターボエンジンに、8速ATと一体化された最高出力113ps、最大トルク250Nmの高出力電気モーターを組み合わせたもの。システム最高出力は313ps、最大トルクは450Nmに達する。駆動方式は4WDである。
搭載するリチウムイオンバッテリーは容量9.0kWhで、最高120km/hまで、そして航続距離は最大31kmのEV走行を可能にしている。充電所用時間は、200V普通充電で3.5〜4時間。BMW iのユーザーは、ウォールボックスがそのまま使える。急速充電は備わらない。

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プラグインハイブリッドの持てる力をパワーにも、エコにも、場面に応じて最大限に活用できるよう、X5 xDrive40eは3つの走行モードを用意する。デフォルトの「AUTO eDrive」は、エンジンと電気モーターを最適なバランスで活用するモード。70km/hまでは基本的にEVとして走り、速度がそれ以上になった時もしくは250Nm以上のトルクが必要になった時に、自動的にエンジンが始動する。
「MAX eDrive」モードは、120km/hまでのEV走行が可能。キックダウン操作あるいはスポーツモードの選択で、エンジンが加勢する。そして「SAVE Battery」モードでは、電力を使わずエンジンだけで走行。エネルギー回生によってバッテリーを積極的に充電する。出掛けていった先でEV走行を楽しみたい時などに有効なモードだ。

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注目は価格。ベースモデルで927万円からという設定は、人気グレードであるクリーンディーゼル搭載のxDrive35d の882万円から、そう大きく離れていない。ここにクリーンエネルギー自動車等導入促進対策費補助金の最大34万円が加われば、差はほぼ皆無とすら言える。
しかも、X5 xDrive40eには電子制御式ダンパー、セルフレベリングコントロールが標準で備わるのだ。もちろん、それは大幅に増えた車重への対処という意味合いもあるに違いないが。

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少なくともスペック上、動力性能や4WDとしての走破性には不満はなく、室内空間も荷室の床が少しだけ高くなっている以外は、ベース車と変わらない。しかもこの価格となれば、ポテンシャルカスタマーに十分アピールするはず。あるいはゴルフGTE以上に支持される可能性だって……。
もちろん、結論は乗ってみなければわからない。チャンスが出来次第、報告するつもりだ。

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また、この日はドイツから来たエンジニアによるBMWの電動化技術、そして将来のパワートレインに関するプレゼンテーションも行なわれた。そちらも追って紹介したい。

写真:編集部