アウトランダーPHEV、大胆進化の理由は? Part.1

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 まさか、ここまで変えてくるとはね…と、新しい三菱アウトランダーには驚かされた。マイナーチェンジ前のぼんやりとした顔つきから、キリッと引き締まったものになったフロントマスクは、元々スクエアなフォルムによく似合っていて、往年の三菱車らしい、やもすればガンダム的な、しかし力強い雰囲気を醸し出している。

 ちなみにこの三菱の新しい顔は”ダイナミックシールド”と称されている。これも何となく、アニメ風に聞こえる気が…。

 当然ながら、マイナーチェンジでここまで大掛かりな変更を行なうのは、並大抵のことではない。これが出来たのは、実はアウトランダーが好調ゆえのこと。特にアウトランダーPHEVは、48ヶ国に輸出されて累計販売台数は約6万4千台と、世界でもっとも売れているプラグインハイブリッド車になっている。

 実際、日本では三菱の稼ぎ頭と言っていい存在になっているし、ヨーロッパでもEV/PHV市場のトップを走っている。実際、オランダなどのPHVに大きなインセンティブがある国では、本当に姿をよく見掛ける。昨年アムステルダムを訪れた時には、日本よりもはるかに頻繁に見掛けて、驚いてしまったほどだ。

 彼の国では、アウトランダーPHEVは決して安価なクルマではなく、諸々を差し引いても同クラスの欧州プレミアム勢のエントリー辺りと競合する価格帯に当てはまる。そして、そこで勝負するにはデザインもクオリティも、そして走りももっと洗練させる必要があるというのが、この大胆な変化の理由なのである。

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 実際、見た目だけでなく中身にも大きく手が入れられている。エンジンのフリクション低減と、ハイブリッドシステムやモーターの制御の見直し、吸音材や遮音材、更にはダイナミックダンパーの追加などによる徹底的な騒音、振動への対策、更にはダイナミック性能の進化のための、クロスメンバーの断面拡大やボディ各部への補強、ダンパーの大径化など、挙げていけばキリが無いほどだ。

 インテリアもシートやトリムの変更などによって、やはり上質感を高めようとしている。但し、こちらは造形自体が古臭くて、新鮮味には乏しい。あくまでマイナーチェンジなので、まあ仕方ないところかもしれないけれど。

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 ざっと以上が変更点なのだが、一方の変わっていないところ、つまりはアウトランダーPHEVが支持されている理由は一体どこにあるのかについては、続くPart.2で改めて検証してみたい。

写真:編集部