トヨタの燃料電池自動車、MIRAIが初の小改良を実施。気になる内容は…?

日本での発売開始から、この12月で丸4年となるトヨタの燃料電池自動車、MIRAIにデビュー後初の小改良が加えられた。とは言っても、内外装のデザインなどには変更はなく、安全装備の充実がその主たるところだ。

新たに標準装備とされたのは「Toyota Safety Sense」。ミリ波レーダーと単眼カメラで車両前方をセンシングするプリクラッシュセーフティシステムは、昼夜問わず歩行者、そして昼間のサイクリストまで検知し、衝突回避支援もしくは衝突被害軽減を図る。

これに含まれるレーンデパーチャーアラート(LDA)には新たにステアリング制御機能が追加された。車線逸脱の可能性がある時、ブザーと表示での警告に加えて、引き戻し方向への操舵アシストを行なう。

レーダークルーズコントロールは、約80km/h以上の速度で追従走行中に、右車線への車線変更を行なう際に、ウインカーと連動して設定速度まで早めの加速を開始し、追い越しを支援するウインカー連動制御が備わるが、何と今回の改良でも全車速追従機能は搭載されなかった。約40km/hの設定車速を下回ると、レーダークルーズコントロールは解除されてしまう。

道路標識を認識しドライバーに知らせるロードサインアシスト機能、先行車両の発進を検知してディスプレイ表示とブザーで知らせる先行車発進告知機能も装備。また、インテリジェントクリアランスソナー(パーキングサポートブレーキ<静止物>)も、標準装着となった。これは駐車場などでの低速移動中に、衝突の可能性が高まった時に警告、あるいは必要であればブレーキをかけて、被害軽減を行なうものだ。

これまでは、その名前とは裏腹に先進安全装備の面ではふた昔前の世代のままだったMIRAIが、やっと周囲の状況に追いついた、今回の変更。但し、レーダークルーズコントロールが全車速追従機能付きとならなかったのはユーザーの期待を下回ったと言うべきだろう。非常に残念。

メーカー希望小売価格は消費税込みで727万4880円。従来の723万6000円から、わずかに値上げとなった。

島下泰久