上質な走りに大進化! 新型アルファード ハイブリッド試乗レポート Part.1

 売れに売れているにも関わらず、いや売れに売れているからこその大掛かりなマイナーチェンジを行なった、トヨタ アルファード。新設定の「ハイブリッド Executive Lounge S」をテストして解ったのは、その想像以上の進化ぶりだ。
 賛否両論はあるものの、購入層には間違いなく受けるであろうエクステリアの刷新が、まずは大きなトピックとして挙げられる新型アルファード。しかしながら、実は中身にも細かく手が入れられている。

 まず注目すべきは、走りの大幅な洗練だろう。目玉は構造用接着剤の使用範囲拡大、高剛性ガラス接着剤の使用などによるボディ剛性の向上である。また先進安全・運転支援装備として、従来の衝突回避支援システム「Toyota Safety Sense P」の性能向上を図った、予防安全パッケージの「Toyota Safety Sense」が搭載された。
 試乗したハイブリッド Executive Lounge Sは、新グレード。簡単に言えば、最上級のコンフォート性能を目指したモデルとして、大いに話題となり、VIP達に支持されたExecutive Loungeのエアロパーツ装着版である。ちなみにV型6気筒3.5ℓエンジン搭載車は、パワートレインが最新の2GR-FKS型ユニット+8速ATに換装されている。

 フットワークや乗り心地が格段に上質になったことは、走り出してすぐに体感できた。後席の乗り心地を重視してサスペンションをソフトに設定しているExecutive Loungeは、従来型ではその乗り心地と引き換えに挙動がふわふわと落ち着かず、速度が上がってくるとまっすぐ走らせるのにも神経を使って、「おそらくVIPを乗せるのであろうこのクルマの運転手はちょっと大変だな」なんて思わせたものだが、新型はもはや、そんなことは無い。

 サスペンションは依然としてしなやかで、17インチという穏やかなタイヤサイズのおかげもあり、常に当たりは柔らか。ボディ剛性が高められた効果で、しっとりと落ち着いた印象も加わった、なかなかに質硬い乗り味を獲得している。
 そして、きちんとまっすぐ走る。ステアリングフィールも上々で、直進を保つのはもはやまったく苦にならないし、高速道路でも市街地でも、穏やかで正確なハンドリングを披露。ストレスフリーの走りっぷりを手に入れたのだ。

Part.2へ続く