並列運転も可能!ホンダのリチウムイオン蓄電池、LiB-AID E500が発売開始

ピーク出力500W、定格300Wを実現したホンダのリチウムイオンポータブルバッテリー、LiB-AID E500が本日、ホンダ青山ウェルカムプラザにて新型N-BOXと同時に発表された。

気になるスペックはバッテリー容量が377Wh、重量は5.3kgで、市場でライバルとなるANKER PowerHouseの434Wh、4.2kgと比べるとバッテリー容量自体は若干少なく重量は1kg程重いが、取り出せる電力がPowerHouseの120Wに対してLiB-AID E500は最大500Wと大幅に大容量なインバーターを採用している上に、ホンダの他の汎用発電機と同様に正弦波インバーターを採用しているため一律に比較は出来ない。

100V出力の他にUSB出力を2スロット用意しており、携帯電話やちょっとした電気製品の充電が可能な仕様。充電には一般家庭の100V電源の他に、自動車の12Vアクセサリーソケットを利用して充電することが可能(充電器はオプションもしくは、セット販売)な点がライバル製品とは異なる。

インバーターの冷却用に本体後方にファンも装着されるが、内部構造は空気対流を利用して冷却できる仕組みとなっており、インバーターが高温となった時以外は静かに使う事が出来る。また、バスタブ型の樹脂モノコックフレーム構造とし、耐衝撃性能や高い剛性も達成している。

使用可能時間の例としては、55Wの電気毛布で約4時間、ノートPCで約4回、スマートフォンで約20回という数値が公表されている。(詳しくは公式サイト

今回新たに発表された機能としては、E500同士、もしくはE500と汎用ポータブル発電機のEU9iやEU16iと並列接続して定格容量を増やすことの出来る機能だ。E500同士を2台並列接続した際のピーク出力は1000W。

開発責任者の中田泰弘氏によると「LiB-AID E500ならではの特徴としてはやはり精密な電気製品にも安心して使える正弦波の交流出力機能と、1965年のE300に始まり長く汎用発電機を作ってきたホンダならではの信頼感が市場でのアドバンテージ」と語る。

実は発表会では説明されていない機能がLiB-AIDには備わっており、それはアシストモード。単純にE500と発電機を並列接続して両方とも電力を発生し続けるモードだけではなく、接続して起動する際に設定することで、発電機のブースターとしてE500を使用する事も可能になるという。このモードで使用すると発電機の定格出力を超えるパワーを要求された際に、E500がブースターとして機能することで一時的に定格出力以上の出力が発生可能になり、エネルギー要求が下がった場合はE500は出力を下げてバッテリーを温存するというモード。「E500が出力を上げるのに若干のタイムラグが発生するため、どんな機械をどんな条件でも使用可能ですとは言えませんが、試験では様々な機械で動かしています。またこの際のバッテリーの持続時間についても一概に何時間とは言えないためお答えすることは出来ません。EU9iやEU16iなどを並列して使用した際にエコスロットルモードというものがありますが、それと似た様な仕様と思っていただければ良いと思います」(中田氏)との事。

例えばもっともメジャーなホンダの発電機であるEU9iの定格出力は900Wで、モーターホームのルーフエアコンや、ボートのマリンエアコン、もしくは家庭用高圧洗浄機といった製品の大半に使用するには立ち上がり時のピーク出力が1300W程必要になってくるためEU9i1台では出力が足りず負荷オーバーで停止してしまうが、これにE500を並列接続して使えばピーク出力で1400Wに対応出来るため多くの機械で使用可能となると思われ、アシストモードでも一部の製品は使用できるかもしれない。この辺りについては「個別の機械の作動についてはお答えすることが出来ません」(中田氏)との回答だったので近い将来にサステナ編集部で実機を使用して実験してみたいと思う。

国内の年間販売目標は3000台で、アクセサリーソケット充電器を装着しないE500 JNが79,920円(税込)、アクセサリーソケット充電器を装備して3色のカラーから選べるE500 JN1が86,400円(税込)となっている。発売は明日、9月1日から全国のホンダ・カーズにて販売される。

文:編集部