ベースは次期型クロスオーバー? MINI初のPHV、発売秒読みに!

いよいよ、MINIにも電動化の波がやってきた。MINIのブランドマネージメント部門トップのS.マッケンセン氏、シリーズマネージメントのトップであるP.ヴォルフ氏がお披露目したのは、ブランド初のプラグインハイブリッド車(PHV)のテストカー。開発はすでにほぼ終わっており、間もなく市販化される。

スペック詳細は明らかにはされていないが、このMINI PHVは前輪を車体前部に積む内燃エンジン、後輪をリアシート下に積む電気モーターで駆動するという。外観意匠の違いは、左フロントフェンダーの充電リッドくらい。内装では、回転系の代わりにパワーメーターが備わり、その中にはEV航続距離も表示される。

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他のMINIと同様、スタートスイッチを押すとシステムが始動するが、デフォルトのAUTO eDRIVEモードでは内燃エンジンは始動せず、発進は電気モーターで行なわれる。このモードでは80km/h、MAX eDRIVEモードでは125km/hまでエンジンを始動することなく走行できる。

面白いのは「MINI初のプラグインハイブリッド車は、効率性だけにフォーカスしたモデルではありません。ドライビングファンにも妥協はしていないのです」と、堂々宣言されていることだ。『MINIのゴーカートフィーリングと、ハイブリッドの組み合わせは、誰をも魅了する走りを実現した』と言うのはマッケンセン氏である。

実際、車重が増加していることは当然としても、リアシート下に置かれたバッテリーや電気モーターなどのおかげで前後重量バランスはイコールに近づき、また重心も下がっている。前輪がスキッドしても、DSCの制御によりすぐに後輪を駆動。もちろん、必要とあれば前後輪の内燃エンジンと電気モーターをフルに稼働させて、パワフルな加速を得ることもできるだろう。

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ところで、MINIからのリリースには触れられていないことがある。それはベース車は何になるのかということだ。しかし写真をよく見ていただければ、ルーフレールの存在、キャビン後端の形状などから、どうやらMINIクロスオーバーがベースとなっていそうなことが解る。

改めて真正面からの画像を見ると、ヘッドライトは現行のクロスオーバーと同様、完全な丸型ではない。しかし現行型のシェイプとは、異なっている。つまりMINI PHVは次期型MINIクロスオーバーの登場後、適切なタイミングで追加されることになる、という推測が成り立ちそうである。

島下泰久