最高出力408ps、航続距離500kmを実現するメルセデスの新EV「ジェネレーションEQ」登場!

パリ国際自動車ショーでメルセデス・ベンツは、まったく新しい電気自動車のコンセプトカー「ジェネレーションEQ」を発表した。E-モビリティの新しいプロダクトブランドとなる「EQ(=Electric Intelligence)」の第一弾となる。

SUVとクーペ、シューティングブレークを融合させたというフォルムは、ディテールに注目。白く光るスターマーク、ライト類などはすべて“ブラックパネル”フロントグリルに統合されている。これはメルセデス・ベンツ伝統のラジエーターグリルのデザインを、再構築したものだと説明されている。リアにも同様の“ブラックパネル”を反復。そこに、エレクトリックブルーのイルミネーションで先進感を表現している。

インテリアも相当に先進的だ。ユーザーインターフェイスは完全にイチから構築されたもので、物理的なスイッチはメルセデス・ベンツの伝統であるシートのかたちに並べられた電動シート調整ノブ以外に、もはや存在しない。

ステアリングホイール上の、OLED(Organic Light Emitteing Diode)ディスプレイと一体化されたタッチコントロールは、指先のスワイプ、クリックなどの動作で多彩な機能を呼び出すことができる。また、各種走行データ、地図などは、24インチという大サイズのTFTディスプレイに表示される。内容は各自でカスタマイズが可能だ。

肝心の走りはどうか。ジェネレーションEQは、前後輪をそれぞれ電気モーターで駆動。最高出力は408ps(300kW)、最大トルクは700Nmに達し、0-100km/hは5秒以下という俊足ぶりを実現する。また、子会社ACCUMOTIVE社製のリチウムイオンバッテリー、容量にして70kWh以上を搭載することで、航続距離は500kmを確保する。

注目すべきは、車体の基本骨格を、EVのために新開発していることだ。スチール、アルミ、CFRPなどの異素材を組み合わせ、バッテリー、その他のコンポーネンツの配置、更にはホイールベース、トレッドなどのレイアウトに大きなフレキシビリティが持たされた“モジュラー ビルディングブロック システム”を採用した、このアーキテクチャーはセダン、SUV、クーペにカブリオレとどんなタイプの車両にも使用できるのがポイント。バッテリーは床面に敷き詰められるレイアウトとなっており、低重心化により運動性能も期待できそうだ。

EVとしてパワフル、そして長い航続距離を実現し、更には先進のユーザーインターフェイス、自動運転機能を備える。そこにメルセデス・ベンツの伝統と、ブランドへの信頼性、独創的なデザインまで加わるのだから、ジェネレーションEQが市販化されたならば、相当な競争力を持つことは間違いない。問題は、その登場がいつ頃になるのかということだが……それについては、現地パリにて更に取材を進め、報告したい。

島下泰久