今週末、幕張メッセで開催中。ジャパンキャンピングカーショーで始めるサステイナブルライフスタイル

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東日本大震災以降の防災意識の高まりや、リタイア人口の増加もあって国内のモーターホーム市場はここ数年右肩上がり。今週末、幕張メッセで開催中のジャパンキャンピングカーショーは国内で開催される、モーターホームショーの中で最大規模のものだが、動く別荘とも呼ぶべき輸入モーターホームを眺めて地球環境に想いを馳せてみては如何だろうか?

大きくて重い輸入モーターホームはエコ視点でみると環境悪なのではないか?と思う方もいるかもしれない。この議論はモーターホームの本場であるアメリカや欧州でも長い間議論が為され、そして様々な調査によって結論が出ている。例えば10日間、3500kmの旅を飛行機+レンタカー+ホテルで行った場合と、モーターホームで行った場合、モーターホームの方が50% CO2排出量が少ないということだ。(出展:PFK Consulting Alexandria, Virginia)その理由は、最近のモーターホームは燃費が良い上に滞在中のCO2排出量が極めて少ない(調査ではホテル滞在の1/12)事に由来する。

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(左:独デスレフ、中央:独サンライト)

国産、アメリカ製、欧州製とひとえにモーターホームといっても色々あるが、欧州製モーターホームに絞ると、ここ数年のトレンド最先端はFIAT DUCATOベースのモーターホームだ。2006年に登場した現行型DUCATOにはモーターホーム専用の低床シャシーが用意され、従来比で劇的に向上した信頼性や走行性能によって、メルセデスベンツや、ルノー、欧州フォードといったブランドが用意していたモーターホーム用シャシーの持っていたマーケットシェアをものの数年でひっくり返し、一昨年の後期モデルの発表と共にマーケットをほぼ寡占。モーターホームビルダー各社がこの後期型DUCATOをベースにスタイリッシュな新モデルをラインナップしている。

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(独ホビーのDUCATOバンボディに架装したモデル、VANTANA)

日本に導入されるモデルの多くにはEURO 5+に対応した3.0Lディーゼルエンジンが搭載されており、3トン前後の車重を持ちながら、高速道路巡航で10km/Lを超える燃費を誇る。トルクも40kgmを超えるため、登坂でも2リッターNAのガソリンエンジン乗用車並みの走りを実現している。

国内の欧州製モーターホーム市場では、ドイツの老舗、ハイマー、デスレフ、バーストナー、ホビーに、スロベニアのアドリアを加えたブランドが人気。モーターホームのモーター部分はDUCATOベースといっても、架装されるホームの部分はメーカーによって独自のレイアウトや装備を持っており、家族構成や用途に合わせて選べる。

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(独ホビー OPTIMAの内装)

ひとたび室内に入ると、例えば全長7.5m級のモーターホームの床面積は17平米で、3-4人分のスプリング入りベッドや、キッチン、トイレ、シャワー(モデルによる)、ダイネット、ガレージなどがスペース効率を最大限に活かして装備される。また、サイドオーニングを出せば、外資系ホテルのデラックスツインルーム並みのサイズとなる合計30平米超の屋根付き空間をアウトドアで手に入れる事が出来る。

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(同上)

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(スロベニア アドリア SONICの外部シャワー付きガレージ)

暑い夏には高原に行ってクーラーを使わない休暇。寒い冬には南の海沿いで暖房を使わない休暇。多くのユーザーはオプションでソーラーパネルを屋根の上に装着してサブバッテリーを充電、オフグリッド電力で休暇中の電力を賄うが、これもエアコンを使わなければ最近のモーターホームはLED電球が標準装着されているなど特段節制する必要もない。水タンクの容量が限られるため、自然と水の使用量が少なくなったりと、普段は文字通り湯水の如く使っている資源やエネルギーやその出処について自然と考えさせられるのがモーターホームがサステイナブルたる理由だ。不快な程に節制は求められず、同時に不要な資源は浪費しない、そのバランスが上手く取れているのが欧州モーターホームと言える。

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(フォルクスワーゲンのキャンパーモデル、カリフォルニア)

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(独バーストナーのフルコンバージョンモデル、GRAND PANORAMA)

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(オートワンのKキャンパー)

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(独:ニースマン+ビショフのフルコンバージョンモデルALTO)

国産モーターホームでは、軽自動車をベースとした通称Kキャンパーが最近のトレンドで、現地にも多くのモデルが展示されている。約800-1200万円程の欧州製モーターホームに比べると、約200万円〜と圧倒的に現実感のあるKキャンパーや、300万円前後で、欧州製モーターホームと同じ居住空間が手に入れられる欧州製トレーラー、400万円前後〜のハイエーススーパーロングベースの国産バンコンバージョン、500万円〜程度のトヨタのモーターホーム用シャシーであるカムロードをベースにした国産キャブコンバージョン、果ては2000万円超の超高級モーターホームまで、幅広い人が現実的な視点でサステイナブルなアウトドア休暇を想像出来、一声掛ければ一部の超高級モデルを除いて内覧も可能なジャパンキャンピングカーショーに足を運んでみては如何だろうか?

ジャパンキャンピングカーショー2016公式サイト