大ヒット! 新型プリウス4WDを選ぶこれだけの理由

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 新型トヨタ プリウスに、4代目にして初めて設定された4WDモデルが、物凄い勢いで売れている。登場直後の2015年12月の国産乗用4WD車の登録台数データによれば、2428台を販売して、いきなり4位に躍り出たのである。

 実はこのデータ、先週、北海道千歳市にて行なわれたスバルの雪上試乗会のプレゼンにて明らかにされたもので、調べはスバル。それによれば1位はそのスバルのインプレッサ/XVで、3447台。2位は日産エクストレイルの2865台、3位はまたもスバルのフォレスターの2589台となり、新型プリウスはいきなりこれら定番4WD車の直後につけたことになる。

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 新型プリウスの4WDシステムは、E-Fourと呼ばれる後輪を電気モーターで駆動するもの。プロペラシャフトなどが無いため重量増、スペース侵食が最小限で済むのが特徴だ。荷室容量は457Lと、2WDの502Lには負けるものの、十分な容量を確保。そして肝心の燃費も、エネルギーロスを徹底的に抑えることで、先代2WDモデルを上回る34.0km/Lを実現している。2WDの同グレードでは37.2km/Lである。

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 このプリウス4WD、先日サステナスタッフが別の取材で北海道を訪れた際、レンタカーで早速体験したというので、印象を訊いてみた。すると出てきたのは、本当に賛辞の嵐だったのだ。

「絶対的な雪上性能というより、日常で遭遇するさまざまな雪上コンディションで何も考えずにまっすぐ走って、切って踏んだ通りに曲がるという性能が神です。左前輪の下がツルッツルに凍っていて、右前輪の下が舗装、左後輪は圧雪、右後輪はツルッツル……という状態でも、アクセルベタ踏みでまっすぐ走っていくかと思えば、道東道を地吹雪の中、法定速度ぴったりで巡航しても全然問題無し。コーナリングでも、アンダーステア一辺倒じゃなく、ちゃんと曲げながら抑えてくれるので、これならヒヤッとしてブレーキペダルに足が載っちゃう、なんてこともないはずです。そうそう、ボディ剛性が高いので圧雪轍でも乗り心地、良かったですよ。」

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 E-Fourは発進時には後輪にも駆動力を伝達。その後は70km/hまでの間で、必要に応じて、前後輪を10:0〜4:6の配分比で駆動力を伝達する。前輪を駆動するエンジンが最高出力98ps、最大トルク142Nm、電気モーターが同72ps、163Nmなのに対して、後輪駆動用のモーターは最高出力7.2ps、最大トルク55Nmに過ぎないが、効率の良い駆動力コントロールで、高い走破性を確保しているわけだ。
 では気になる燃費は? プリウスらしさ、失っていないのか?

「スタッドレスタイヤを履くこともあって、先日テストした2WDに対して、街中で15%ダウン、高速道路では1割少々ダウンといったところです。それでも、520km走って給油量はざっと29Lでしたよ。実質、郊外〜街乗りは20km/L、高速は90巡航で27km/L辺りでしょうか。」

 走破性バツグンで、燃費の落ちは最小限となれば、魅力は大きい。必要な時にしか4WDにはならないと考えれば、ドライ路面での2WDとの燃費差はもっと小さくなるかもしれない。降雪地帯ならずとも、冬は路面凍結に、夏にはゲリラ豪雨に見舞われるここ日本では、もしかしたら4WDこそ選んでおくべきなのかもしれない。ちなみに車両価格の差は、ざっと20万円である。

文:島下泰久